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当科における自衛官の急性音響外傷

  • hearinghealth27
  • 2024年9月26日
  • 読了時間: 1分

1992年 耳鼻と臨床JーSTAGEに自衛官の急性音響外傷を調べた臨床記事が掲載されています。



要旨

・ 1988年から3年間に当科において自衛官の急性音響外傷を20名経験した。

・  通常の勤務で射撃などの強大音曝露の機会が少ない隊員にも急性音響外傷は認められ

 た。

・ 原因音響は小銃などの小火器が多く、耳栓を使用していた者は6名のみであった。

・ 耳栓を使用していたものはpure-tone average (500, 1000, 2000Hzの算術平均値) の障害が

 軽度であっ た。

・ high-tone average (4000, 8000Hzの算術平均値) は耳栓の有無によって有意差が無かっ

 た。


この論文の注目するところは、

・ 耳栓の使用の有無に関わらずHTA高音域の障害は発生する。

・ 射撃音のような140dBを越える衝撃音を遮音するには耳栓だけでは不十分である。

・ 定年退官時に約7割の自衛官に難聴を認める。


少なくとも1988年頃は防護不十分な状態で射撃を行い、後遺障害が発生していたと

窺えますね。



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