2001年から2015年までの現役軍人の耳鳴りの発生率
- hearinghealth27
- 2024年9月25日
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2019年に発表された論文では、2001年から2015年にかけて現役軍人の間で耳鳴りの発生率が大幅に増加したと報告されています。
Incidence Rates of Tinnitus in Active Duty Military Service Members Between 2001 and 2015 - PubMed (nih.gov)
要約
・ 現代の作戦環境における危険性により、米軍兵士は耳鳴りのリスクが高まっている。
・ 以前の研究では、退役軍人の耳鳴りの有病率が特徴付けられていますが、現役の軍人で
耳鳴りに関する人口ベースの研究は行われていません。
・ 本研究では、2001 年から 2015 年までの現役軍人の電子健康記録における耳鳴り診断の
発生率を評価した。
・ 2001年から2015年の間に勤務した85,438人の現役軍人に関するデータは、国防医療疫学
データベースから抽出され、人種、年齢、性別、婚姻状況、軍種、および軍の給与等級に
よって層別化された。
・ 米軍兵士の耳鳴りの発生率 (1,000 人あたり) は、2001 年の 1.84 から 2015 年の 6.33 に一
貫して上昇しました。
・ 耳鳴りと診断される頻度が高かった軍人は、ホワイト(72%)、既婚者(72%)、男(88%)、
E-5からE-9の下士官給与等級(55%)、陸軍(37%)、35歳以上(50%)だった。
・ 6つの人口統計変数すべてにおいて、観測されたカウントと期待されたカウントの間に
統計的に有意な差(p < .001)が認められた。
結論 これは、現役軍人の耳鳴りの発生率を評価した最初の研究です。現代の軍事運用環境には聴覚損傷の多くの危険因子がありますが、現役の軍人の耳鳴りに関する現存する文献は限られています。今後の研究では、耳鳴り関連の心理的併存疾患と客観的な健康関連の生活の質との関係を考慮する必要があります。
本研究により、耳栓の懸念が裏付けられる結果となりましたね。米国では軍人の戦場における火器の発する衝撃波の人体への懸念を研究した資料も存在します。耳鳴りなど衝撃波が鬱病、不眠症などと連動するというデータもあるようですね。
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